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INTERVIEW

動く・見渡す・思いを伝える

蓮見 さやかさん(大型急性期病院 事業所責任者)

今回は事業所の最前線で、仕事と家庭を両立させながら頑張る女性管理栄養士にフォーカスします。首都圏の大型急性期病院で事業所責任者を務める蓮見 さやかさんに、これまでのキャリアと働き方のコツを訊いてみました。

 

自ら動く

LEOCをはじめとする給食委託会社はもちろんのこと、直営栄養士としての経験も持つ蓮見さん。しかし管理栄養士を目指したきっかけは、とても意外なものでした。

蓮見「実は私、野菜が苦手なんです(笑)。でも特に身体の不調もなくこれまで過ごしてこられたので、逆に不思議だったというか。ある意味で『食事の大切さ』をもっと知りたくなったんですよね」

その後管理栄養士の資格を取得し、外食店を経てとある給食委託会社に就職。3年勤務した後には病院の直営栄養士も経験しました。

蓮見「若いうちにいろいろ経験してみて、自分にとって何が楽しいのか探してみたかったんです。その中で自分はプレイヤータイプというか、身体を動かしてお客様にお食事を提供する役割が向いているんだと感じるようになりました。今は事業所責任者なのでデスクワーク中心ですが、『お客様に食事を楽しんでいただく』というモチベーションは常に持っています」

自ら積極的に動く中で、自分の適性を見つけた蓮見さん。再度給食委託会社を志し、2010年にLEOCへ中途入社しました。

 

よくしゃべる・任せてみる

入社後、特別養護老人ホームで1年半勤務し、北関東や首都圏の栄養管理部を経験。産休・育休を挟みつつ、ヘルスケア業態を中心に事業所のオープン対応にも携わりました。

蓮見「オープン対応は思い出に残っていることが多いです。厨房全体の動きなど、ほとんど一から決めることも多いので、ものすごく大変でした。でも一つひとつ目標を決めながらそれをクリアしていく感じで、すごく楽しかったです」

その後は自身の希望もあり、事業所の最前線で管理栄養士を務める毎日。酸いも甘いも噛み分けてきた事業所勤務の中で、大切にしていることがあるといいます。

蓮見「『よくしゃべる』ことですね。相手をよく知ることで一人ひとりの特徴が分かりますし、逆にいろいろ相談してくださったり、頼ってくださった時は『やっていてよかったな』と思います」

また豊富な経験を持つ責任者として、後輩たちの育成にも力を注いでいます。

蓮見「若いメンバーを信頼して、『仕事を任せてみる』ことも大切にしています。大型急性期病院の課題として、自分の役割以外の業務内容をなかなか覚えられないことがあると思うんです。その意味では先輩栄養士の存在がとても大事になると思いますし、若いメンバーが業務の全体像を把握しながら、しっかり力をつけていけるよう心を配っています」

 

声に出して伝える

キャリアの中で2回産休を経験した蓮見さん。仕事で引っ張りだこになる中、どのようにプライベートとの両立を図っていったのでしょうか。

蓮見「『休んでしまってすみません』みたいに、変に卑屈にならないことが大切だと思います。決して悪いことをしているわけではないですから。もちろん周囲の方が同じ状況になった時は、快く協力していくこと。自分が背中で働き方・休み方を見せていくことで、みんなが働きやすい環境になっていくと思います」

一方で子供が成長する中、うれしい悲鳴もあるといいます。

蓮見「なかなか自分の時間は取れないですね。上が6歳で下が3歳ですから、毎日大騒ぎです(笑)」

仕事も家庭も全力投球。「嬉しかったこともつらかったこともあまり覚えていない」というほど怒涛の日々の中で、今後目指していくことはあるのでしょうか。

蓮見「一日一日を大切に、一生懸命取り組むということが第一ですね。その上でこれまで『自分の思いを声に出して伝えること』で叶えてきた部分があるので、そうしたことをまた探していければと思っています」

自ら動き、周りを見渡し、思いを伝える。アクティブなプレイヤーとして道を拓いてきた管理栄養士は、今日もかけがえのない存在として、最前線で奮闘しています。

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